説話:心頭滅却すれば火も自(おのず)から涼し

禅の悟りをあらわした言葉で、「無念無想の境地に達すれば、火さえも涼しく感じられる、心の持ちかたひとつで、どんな苦難もしのげる」というたとえです。
この言葉は禅の公案(禅の祖師達の具体的な行為・言動を例に取り挙げて、禅の精神を究明するための問題)の中のひとつです。
公案の中には、非合理なものもあり、「禅問答のようだ」という表現をされるものもあります。
非合理の正解というものが数多くあります。このことわざも一般から考えると、現実からは乖離しているかも知れませんが、頭で捉えるというより、心で捉えていただきたいことわざです。
eお坊さんねっと 説話集より