説話(日日是好日:にちにちこれこうにち)

一般にこの言葉は、「毎日毎日が吉日のようである」とか「毎日が平穏無事で過ぎていく」といったように用いられます。
もともとは禅宗の言葉で、思慮分別を離れたところに置くことによって、執着心がなくなり、毎日が平穏に過ぎていくといったことを意味します。
禅宗では、「日」や「今日」という言葉は、「ただ今この一瞬」を意味する表現で、“いま(今)”は一瞬のことであると説いています。この“いま(今)”をどう捉えるかが大切です。
「誰もが未来ある自分の人生にとって、“いま(今)”この瞬間が一番若いのです。」
このように考えると、かけがえのない現在の一瞬一瞬をいかに大切に過ごすかということになります。
eお坊さんねっと 説話集より