説話(煩悩を剃り落とす)

「剃(そ)りたきは、心の中の乱れ髪 つむりの髪はとにもかくにも」
これは、鴨長明(かものちょうめい:文学者、方丈記で有名)の歌です。
髪の毛をきれいに剃って見かけは僧侶の姿をしていても心が伴っていなければ意味がないという解釈で、その心は、ものごとに執着する気持ちや雑念を剃り落として(煩悩をきれいに剃り落としなさい)、髪を切るのはそのあとでしょう。と言いたかったのでしょう。
eお坊さんねっと 説話集より