説話(思考能力は育てるもの)

人が生き延びるために必要な能力について度を越して使うと破壊に繋がります。中には度を越して使っている人が居ます。
その影響で自然破壊や地球上に住む生命が危うい状況になっているのも現実です。
人が人を信頼することができなくなっている現実もあります。他人のことを疑いの目で見るようになると、戦争も起こし、子供も殺され、理不尽なこと、残酷なことにもなります。
人は思考能力と無限の可能性を持って生まれてきます。思考能力は生まれてから学ばなくてはいけないものです。能力は学んだ結果として身につくもので人により差が生じてきます。教育は人類の運命を握る舵です。
単に生き延びること、たくさん収入を得ること、敵やライバルを倒すこと等々が、教育の主軸であって、それが度を越しているとするとバランスが崩れて、まともな思考能力が身につかないことになります。生まれより育ちです。教育は人間形成の基本です。
eお坊さんねっと 説話集
参考:「パティパダー巻頭法話」(http://j-theravada.net/howa/index.html):A・スマナサーラ長老より抜粋・編集