説話(後悔)

人の悩みや苦しみ痛みなどを理解できる人は自分が味わった経験を他人に投影して理解できます。他人の中に自分を見いだす、発見する、これらができると人間関係におけるいろいろな問題が理解できることになるのかも知れません。
また自分が何かをするとき、それを他人に投影してみる、そうすると自分の行動に間違いが少なくて済むようになることがあります。例えば他人に忠告することになったとします。その場合でも直ぐに忠告するのではなくて自分がこれから使おうとする言葉や態度を他人に投影して、もし他人がこのような言葉でこのような態度で自分に忠告したなら自分がどんな気持ちで受け取るだろうかと考えてみることができます。誰しもが自分なら優しく忠告して欲しいのは当然です。
人は自分の都合によって物事を判断して行動します。時には欲、怒り、嫉妬、倣慢、ライバル意識、表層心理等の感情で、我を忘れてしまうときもあります。感情のままの発言や行動はいずれ後悔することになります。
「後の後悔、先に立たず」にならないように!!
eお坊さんねっと 説話集
参考:「パティパダー巻頭法話」(http://j-theravada.net/howa/index.html):A・スマナサーラ長老より抜粋・編集