説話(人生は波)

人皆、将来は不安なものです。先々どうなるのかわからないからです。受験で合格できるか、商売繁盛なるか、今健康だが先々どうなるか、等々心配事はつきません。不安や恐怖感で滅入ってしまうと何でもいいから頼りたくなるのが人間です。迷信でもいいから縋りたくなるのです。「祈り」は、人の不安、弱み、非合理性の表れです。
しっかりしていればよい。ものごとを客観的に合理的に考えればよい。
学問の神様に願を掛けて裏から手を回そうと思わずに勉強すればよい。
商売は繁盛したり繁盛しなかったりするもの。波があるのです。
家族をいくら大事にしても夫婦喧嘩は起こります。
今現在、皆に好かれていても時には嫌がられることもあります。人生は波なのです。
裏に手を回して回避しようと(逃げようと)しても単なる気休めです。かえって、悪い時期を乗り越える勇気や経験や知恵が失われる結果になります。常に理性を保って生活する。人生は波の繰り返しです。
eお坊さんねっと 説話集
参考:「パティパダー巻頭法話」(http://j-theravada.net/howa/index.html):A・スマナサーラ長老より抜粋・編集