説話(財産とは)

財産は沢山あればありがたいものです。土地・家・家族・金・知識・権力・名誉・金銀宝石・骨董品等いろいろです。一般論では「お金」は第一の財産です。お金は他の必要なものに交換できる。だから「お金」に王座を奪われているのです。
お金も家も土地も、その他の品物も、あれば楽しくなります。知識、権力などもあれば尚楽しいはずです。だからこそ皆財産を欲しがるのです。財産によって苦難に苛まれるならば、人は財産を病菌のように嫌悪するでしょう。私達は、物質としての財産のみを欲しがっているのではなく、その物質を媒介して得られる内面的な満足感を希望しているはずです。物質的なものに価値があるのではなく、それによって人が得られる満足感に価値があるということです。
であるならば人は、地球のあらゆるものを限りなく収集する行為より、わずかなものによってでも自分に満足できる心の管理が必要であることに気を付けたほうがいいのかもしれません。
仏教的な教えからいうと、「満足こそ最高な財産である」と説かれていますが、中には守銭奴の如く振舞っている輩がいて葬式坊主と揶揄されたりしているのも実態です。
eお坊さんねっと 説話集
参考:「パティパダー巻頭法話」(http://j-theravada.net/howa/index.html):A・スマナサーラ長老より抜粋・編集