数珠(じゅず)の意味

「数珠」はお参りする時に使う法具(ほうぐ)と呼ばれるものの一つですが、訛(なま)って「おずず」とも呼ばれたり、「珠数」や「寿珠」と書いたり、「念珠(ねんじゅ)」などとも呼ばれます。
念珠という名前は、「南無阿弥陀仏」などと仏さまを念じながら、その名前をお唱えする時に、何回お唱えしたかという回数を計算するために使うことからきた名前です。実は、数珠という名前自体もそのことをあらわしています。常日頃から、数珠を繰(く)って、仏を念じていれば、煩悩も消え、仏果を得られるというわけです。 数珠の形や珠の数は宗派や用途によって違いますが、珠の数だけは百八個を基準としているのが普通です。多いものでは千八十個のもの、少ないものでは五十四個、三十六個、二十七個、十八個などのものがあります。
もちろん、まれにはこれ以外のものもありますが、ここにあげたような一般的なものは、百八個を基準に、十倍したり、何分の一かに略しています。
eお坊さんねっと 説話集より
参考:「天台宗法話集より抜粋・編集