説話(食事の変遷:奈良時代)

お釈迦さま(仏教の開祖)は食について「食は、肉体を維持するためのものです。修行の支えになると共に、空腹の苦を無くします。しかし満腹の苦を起こしてはいけないのです。食によって過ちを犯さず穏やかに過ごせますように。」と説いています。
この食についての歴史を少し紐解いてみます。今回は、「奈良時代の食」です。
奈良時代になると地方の特産物が税として都(平城京)に運ばれてきました。貴族は、それらの特産物が支給されたので食事は豪華でした。庶民は、おかず一品、汁物一品が普通で貴族に比べると質素だったようです。ちなみに下級役人の食事は、「玄米のご飯、イワシの煮付け、カブの酢の物、きゅうりの塩漬け、酒(酒かすを湯にとかしたもの)、塩」で、庶民の食事は、「玄米のご飯、ゆでたノビル、海藻の汁物、塩」が一般的であったようです。』
いよいよ、上流階級、中流階級、一般階級の始まりです。
「IT坊主の無駄方便」/eお坊さんねっと 説話集より  参考:日本の歴史(学研)