日本語あれこれ(減らず口をたたく)

この表現、「強がりや負けおしみを言うこと」、「屁理屈を述べ立てること」などという意味合いで使います。
負けたことをくやしがり、相手に憎たらしいことを言うことです。
この言葉、読むときの区切りがポイントで、
「減らず口を」と読んで「たたく」とすると何のことか意味不明です。
正しくは、「減らず」で区切って「口をたたく」と読むとその意味合いは理解しやすくなるのです。
「減らず」は言う事が減らないという状態を意味し、
「口をたたく」は唇をパクパクさせて(打ち付けて)長々と話す様子(状態)を指しているようです。
このように読むとなるほどと意味合いが出来ます。
同様にお経も、区切り無く詠むと聞いている側には何のことかさっぱり分かりません。そうでなくても何語なのか分かりづらいものです。(大方は日本語で詠んでいるのですが)
IT坊主のひとりごと「IT坊主の無駄方便」集より