日本語あれこれ(お釈迦:おしゃか)

「お釈迦になる」とか「お釈迦にする」などという言い方をするときがあります。これは、「物が壊れれて使い物にならない(役に立たない)ことになる」とか「事柄が予定通りではない状態になってだめになる(取り返しがつかなくなる)状態」になることを表現した言葉です。
「釈迦」と文字を使っているから「お釈迦さま」(仏教の開祖)と何か関連があるだろうと思うのは当然です。
そのとおりで言葉の由来(あくまで一説ですが)は、『ある時、阿弥陀如来像(お地蔵様という説もあるようです)を鋳物(いもの)で作ろうとした業者が出来上がったら「釈迦像」になってしまったという失敗の事例から、予定とは異なったものになってしまったことを表現する言葉として使われるようになったのです。
やがて変化して使い物にならない(壊れる、壊す、捨てる、当初予定とは異なるなど)事や状態のことを言い表すようになったのです。』しかしながら仏教とは何の関わりのない言葉です。
お釈迦さまもとんだ表現に使われて、さぞかし苦虫をかむ思いでは!!
IT坊主のひとりごと「IT坊主の無駄方便」集より