説話(母の日)

母へ感謝を表す日です。数ある由来のひとつ:『米ウェストヴァージニア州に“アンナ・ジャービス”という女性がいました。アンナの母はアメリカの南北戦争(1861〜65年)の時、平和を願って南北双方の兵士をわけ隔たりなく看病し、献身的に働いた社会運動家でした。母が亡くなった後アンナは、苦労をかけ自分を懸命に育ててくれた母を想い追悼したいと考え、母が亡くなって2年後、母が日曜学校の教師をしていた教会で追悼会(5月の第2日曜日に)を開き、母が好んだ「白いカーネーション」を参加者に一輪ずつ渡しました。これが発端となり1914年米連邦議会で5月の第2日曜日を「母の日」とする法律が制定されました。アンナの母の追悼会では白いカーネーションであったことから、お母さんが健在の場合は赤いカーネーションということになり、母の日にはカーネーションを贈るという習慣が生まれた。』と言われています。
日本では、明治時代末ごろからイベントとして行われ始め、戦後になり5月の第2日曜日に定着してきましたが当初のカーネーションは造花でした。又、1960年以降は母が居る、居ないで色分けをすることで子どもの心を傷つけることに対する配慮から赤に統一されました。近年では、生花で赤も含めてピンクやオレンジなどカラフルな色合いです。(カーネーションは5月の誕生花であり花言葉は「母の愛情」です。)
尚、認知度はいまひとつですが、5月5日の「こどもの日」は、国民の祝日に関する法律によると「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する。」となっています。
「親の小言と冷酒は後で効く さればとて墓に着物は着せられず!」
「IT坊主の無駄方便」/eお坊さんねっと 説話集より