説話(地位)

社会や集団の中で目標、規範、価値規準などによって一定の形に配列されている人々の位置のことで、単なる空間的位置と違って上下、優劣などの価値を伴っている状態のことを意味します。
歴史的民族用語の観点での地位は、社会またはその集団の中での身分あるいは立場、処遇、役割のことを示し、人々に分与されている機能的状態や配列されている位置の構造的状態により決まることが多くあるとされているようです。及び、この地位には「公的、法的、社会的、政治的、経済的、外交的、など等」のように各種の捉え方があり、あの人は高い地位にあるとか○○的な地位にあるなどという表現がされます。
「地位」という言葉そのものには何か特別な意味合いがあるわけではないはずなのですが気にする人が多く居るのも現実です。
仏の世界では「地位(じい)」といいます。「〝仏様“にはランクがあるのです。所説あり、一番偉い仏様が如来(にょらい)、その次が菩薩(ぼさつ)、次が明王(みょうおう)、最後が天(てん)」などと解説されることもあります。本当にそのようなことがあるかどうかは甚だ疑問ですが仏教の教えの中では、『「何事も最初の立ち位置が重要である」と教えています。そして「修行や鍛錬を重ねてしっかりと地を踏みしめながら道(仏道)を歩んでいくことにより得られるものが地位」とされています。』このような考え方は人生(人の生き方)にも当てはまるのではないでしょうか。
「IT坊主の無駄方便」/eお坊さんねっと 説話集より