日本語あれこれ(一目置く)

「いちもくおく」と読みます。
先手必勝という言葉があります。戦いの局面では、相手より先に攻撃を仕掛ければ必ず勝てるという意味合いの言葉で、「先手」は相手より先に戦いをはじめ出鼻をくじくことになり有利に局面を展開できることになるからです。
囲碁にも同じような考え方があり、それが“一目(いちもく)”です。弱いほうが最初に一目置かせてもらって優位に立たせてもらうのです。ここから「一目置く」とは、自分より優れた人に対して敬意を表すという意味で使われるようになったのです。
強調して「一目も二目も置く」という言い方で使われることがあります。
IT坊主のひとりごと「IT坊主の無駄方便」集より