日本語あれこれ(「サシ」で話す)

三者の立ち合いがなくて二人だけで話をするときに使います。はたして「サシ」とは?
意味合いには諸説あるようで、まず、「サシ」は「差し」と書きます。「差し向かい。差し向う。」の略で、使われ方の意味合いとしては、二人が向き合って(対座して)話をすることから、「一対一」という意味合いが強くなって広く使われています。
また、話し方が「ものさし」で測ったように、きちんと話すことから来たという説があります。
いずれにしても、“二人が向き合って本音のところでじっくりと”ということは共通のようです。
こんなところから、「サシで勝負する」とか「「サシで飲む」などという行為に使われます。
時に、話がこじれたり縺れたりした場合には、ややこしい取り巻きがいないところ(環境)で「サシ」でじっくりと腹を割って話をすれば事態が好転することになるかもしれません。
IT坊主のひとりごと「IT坊主の無駄方便」集より