日本語あれこれ(ピンからキリまで)

日本人は物事に対してランク付けが好きな国民のようです。例えばウナギや寿司、丼ものなどには松竹梅とか上中並などと別れています。サービスにおいても料金に応じて正にピンからキリまでです。さて、「ピンからキリ」どちらが上でどちらが低いか?
語源を調べてみると諸説あり、その一つ、室町時代に海外との交易がさかんであった頃にポルトガルから入ってきた「かるた」に由来しているという説。「かるた」は1〜12まであり、最初の1をピン「ポルトガル語のpinta(ピンタ)といい、「キリ」は日本では物事の終わりのことを「キリ」(限り→切り→「キリ」と変化)と言っていたことから、かるたの最後である12を「キリ」と呼んでいたとのこと。
その後江戸時代になって「ピンからキリまで」という言葉がよく使われだし「ピンは最初つまり1番で最高」、「キリは最後で良くない」という意味合いで一般的に使われるようになったとのこと。
昭和になってこれが略されてか「ピンキリ」ともいうようになり、「いろいろ」とか「さまざま」などという意味合いでも使われるようにもなったとか。因みに占いにも料金による「ピンキリ」があるようですが、金額により運勢が変わるのか?・・・。
IT坊主のひとりごと「IT坊主の無駄方便」集より