日本語あれこれ(木偶坊:でくのぼう)

木偶(でく)とは木彫りの人形、操り人形などのことを言います。ついついピノキオを連想します。この童話、子供のころには心をときめかせて読んだものです。
しかしこの「木偶」に「坊」がつくととたんに意味合いが変わってきます。人として役に立たない人とか、機転の利かない人をののしって言う場合などに使われる意味になってしまうのです。「坊」がつくから“坊主”(生臭坊主)のことかと勘違いされる方もおいでのようです。
酒やギャンブルに溺れてご本尊などを売り飛ばしたりする坊主(現実に居ます)こそ、正に「木偶坊」といいたいところです。
IT坊主のひとりごと「IT坊主の無駄方便」集より
「知っているようで知らない日本語」㈱ごま書房より引用&編集