日本語あれこれ(身持ちがいい)

昔から男の道楽と云えば「飲む」「打つ」「買う」つまり、酒とバクチに女が相場であった。これらの誘惑に負けず品行方正を断固として貫く男を世間では「身持ちがいい」といった。現代でも誘惑は多くあり、溺れて身を持ち崩すご仁も少なくない。
「身持ち」とは『わが身の維持の仕方』ということで、さしずめ男の『品性・品格』という意味合いが強く且つ、身持ちが悪いのは男であると考えられていて女性に対しては使わなかったが、近年ではいささか異なるようで女性に対しても充分適用できる言葉になっている。
IT坊主のひとりごと「IT坊主の無駄方便」集より
「知っているようで知らない日本語」㈱ごま書房より引用&編集