日本語あれこれ「隗(かい)より始めよ」

これは中国の故事からのもので戦国時代の燕(えん)の国の昭王(しょうおう)が国の再興のために人材を集める方法を郭隗(かくかい)という人物に尋ねたところ、
「それではまず私のような凡人を優遇するところから始めてください。そうすれば“隗のような者でも重く用いるとは、さぞかし国王(昭王)は器の広い方であろう”考え、優秀な人材がたくさん集まってくるでしょう」と答えたところからきています。これから、大事な事業を始めようとするときには、まずは手近なところから手を付けるのがよい(かといって取り巻きをお友達だけで固めるのも問題ですが)という意味合いで使われます。
そのほか、何事も言い出した者から実行すべき(評論だけで無責任な意見にならないよう)という意味で使われることもあります。
IT坊主のひとりごと「IT坊主の無駄方便」集より