説話「除夜の鐘(じょやのかね)」

晦日(おおみそか)の夜、寺々でつかれる除夜の鐘の音を聞きながら、過ぎ去った1年を思い、新しい年への期待をこめるのが日本人の習慣となっています。
除夜とは、除夕(じょせき)ともいい、1年で最後の晩、おおみそかの夜のことです。
行く年を送り、来る年を迎えるに当たって、私たちは過去の垢(あか)を落とします。部屋を掃除し、身体の垢を風呂で流します。
しかし、心の垢はそう簡単に落ちるものではありません。私たちの心の垢は煩悩(ぼんのう)と言い、百八もあるのです。その百八の煩悩を除去し、清浄な心身で新年を迎えるため、寺々では百八つの鐘を、除夜につくのだといわれています。
行く年に感謝。そして来る年に希望を!!
「IT坊主の無駄方便」/eお坊さんねっと 説話集より
参考「楽しい仏教用語」(http://www.terakoya.com/yougo/b_yougo.html)より引用&編集