認知症:症状(食事をしたことを忘れ、何度も食事を要求する)

認知症の人に現れる症状は、言葉にできない訴え(非言語の語り)として捉えることができることが多々あります。そのためにはまず、行動や今迄との変化をよく観察することが大切です。
症状として、「行動・心理症状」に関連する症状として『食事をしたことを忘れ、何度も食事を要求する』があります。記憶障害に起因する認知症の典型的な症状です。いくら説明しても本人は納得しません。対応する側の心構えは、
・本人に、否定、叱責、命令調の物言いは困惑・興奮・怒りなどといった感情的な混乱を呼び起こしますので、いったんは本人の要求を肯定するなどの柔軟な対応が必要です。
・物忘れなどに対する不安感や恐怖感が出て、多食、過食を更にエスカレートさせる場合もありますので、「声掛や会話などの働きかけ」は大切です。
認知症サポーターのひとりごと』
参考:認知症サポーター育成「ステップアップ講座用テキスト(NPO法人地域ケア政策ネットワーク/全国キャラバン・メイト連絡協議会)」より引用・編集