日本語あれこれ(小首をかしげる)

「首をかしげる」と「小首をかしげる」は何が異なるのか?
日本語にはいささかニュアンスを異にした似たような表現があります。「小首」の「小」は小さいという意味ではなく“ちょっと”という意味なのです。「首をかしげる」ははっきりと物事を考えていることに対して、「小首をかしげる」はちょっと考えているということになるのです。このように日本語には“ちょっと控え目」であるようなときに「小」をつけた表現が多々あります。
同様に、『“小手をかざす”は「強い光などで眩しい時に、手を目の上に上げて光を遮るようにする」ように、手を目の上に上げたり、かざしたりすることを言い、“手をかざす”は 手を差し出して何かの上を覆い被せるようにする動作や日光を遮るために頭上に手を伸ばす様子などを表現する。』などがあります。
IT坊主のひとりごと「IT坊主の無駄方便」集より
「知っているようで知らない日本語」㈱ごま書房より引用&編集