日本語あれこれ(すれっからし)

「若いときの苦労は人生の土台」などといいます。
確かに“ハングリー精神”は向上心を呼び起こし、ちょっとやそっとのことでは負けない根性を養う刺激剤になります。ところが、あまり苦労をしすぎてその苦労に負けたりすると、だんだん悪賢い知恵がついて世の中との摩擦を起こすことにもなります。
このような状態になった人のことを「すれっからし」と表現します。“擦(す)れる”と“枯(か)れる”の組み合わせで出来た言葉です。“枯(か)れる”は年齢を経ることを意味しますが、“擦(す)れた”人間にはなりたく無いものです。
IT坊主のひとりごと「IT坊主の無駄方便」集より
「知っているようで知らない日本語」㈱ごま書房より引用&編集