説話「自由自在(じゆうじざい)」

仏教では、あらゆる束縛から解き放たれた境地を「自由」といい、悟りの境地のことです。他のものの影響や支配を受けることなく、独立自尊で、それ自身において存在することのできる、安らかな境地をいいます。
自由であれば、自分の思い通りの存在となれるので、これを「自在」といいます。
仏や菩薩はそのような力を具えているので、仏のことを自在人ともいい、観世音菩薩(観音さまです)のことを観自在菩薩といい、その自在の力には、「世の中を見抜く自在。説法・教化をなしうる自在。種々の国土に生まれる自在。国土を清浄にする自在。寿命を伸縮できる自在。」など種々の自在があるとされています。
従って自由自在とは、何ものにもとらわれることのない、のびのびとした安らかな心身の境地と、そこから現れる、とらわれない働きのことを云います。決して、わがまま勝手なことではありませんのでご注を!
「IT坊主の無駄方便」/eお坊さんねっと 説話集より
参考「楽しい仏教用語」(http://www.terakoya.com/yougo/b_yougo.html)より引用&編集