説話「葛藤(かっとう)」

現代の子供たちは、遊びは室内で少人数、塾や習い事に追われ、少子化ということの影響か、友人関係は狭く、いじめ問題もある。勝手理解ですが、淋しく忙しい子どもたちです。また社会に出れば出たで競争社会、世の状況変化も速く目まぐるしい状況に直面し、各種格差を実際に感じるようになると、将来に対しての不安が生まれるなどして、それぞれの年代での「葛藤」があります。
葛は「かずら」、藤は「ふじ」です。共に「つる草」で、絡まりあったり、まとわりついたりします。
仏教では、この「つる草」が樹にまとわりついて、やがて樹を枯死させてしまうということに例えて、人が強い「葛藤」に陥ると心の病に繋がるとしていて、要因は環境によるところが大きいとされています。
頑張れ!ガンバレ!だけでは進歩も成長もありません。生活環境は大切なのです。
「IT坊主の無駄方便」/eお坊さんねっと 説話集より
参考「楽しい仏教用語」(http://www.terakoya.com/yougo/b_yougo.html)より引用&編集