日本語あれこれ(花道を飾る)

人の退陣に際して道を花か何かで飾って送り出してやるというようなイメージで使う人がいますが、「花道」は歌舞伎の舞台で客席を縦断する出入り口のことです。しかし単なる出入り口ではなく舞台の延長ですから役者は出入りの時、格好良く見せようと「花道」での所作をひときわ派手につとめます。つまり、本人がはなばなしく振舞うことを意味するのです。誰かにしていただくのではなく自分が振舞うことです。
IT坊主のひとりごと「IT坊主の無駄方便」集より
「知っているようで知らない日本語」㈱ごま書房より引用&編集