説話「お墓参りはいつ・・」

「お墓参りはどんな時にしなければいけないのだろうか?」
結論から先に言えば、お墓参りに決められた日はありません。何時お参りしてもよいのです。ただ、一般的に見れば、春秋のお彼岸の時とか、お盆の時といったように、お寺で彼岸会(ひがんえ)や施餓鬼(せがき)の法要が営まれる時のお参りが多いといえるでしょう。
しかし、その他にも、ご先祖の年回法要の折はもちろんのこと、祥月(しょうつき)命日や月々の命日などにもよくお参りします。また、年の初めや年末などに、その年一年の計画や結果を報告するために、お墓参りをされる方も多いようです。お墓参りの時は、お墓を洗い清め、お花やお線香などをお供(そな)えして、ご先祖の冥福を祈ります。また、その折には、ご先祖への感謝の気持を込めて、家族の現状などを報告し、私たちを見守って下さいとお願いするのです。
このように、お墓参りは、あくまでも自発的にするのですから、何時しなければいけないということはありません。
「こころと命の相談室」快栄寺(eお坊さんねっと)説話集より
参考:「天台宗法話集より抜粋・編集