日本語あれこれ「二の矢がつげない」

「つがえる」は“セットする”という意味ですから、「つげない」は“セットできない”という意味になります。
昔、弓矢を使って合戦していたころ、武将はいかに早く弓に矢を「つがえて」放つかが重要でした。まごまごしていると相手からの矢に当たり自分が危なくなります。最初の矢を放って次の矢(二の矢)を如何に早く放つかがポイントなのです。
このように「二の矢がつげない」場合は絶体絶命のピンチに陥ることになります。現代のビジネス戦線でもスピード感が重要という表現をしますが、考え方は戦国時代と同じようです。
IT坊主のひとりごと「IT坊主の無駄方便」集より
「知っているようで知らない日本語」㈱ごま書房より引用&編集