石の上にも三年

「どんなに苦しくても大変でも、じっと辛抱すれば必ず報われる。今は耐えろ。石の上にも3年というじゃないか」。冷たい石でも3年間座り続ければ暖まることから転じて、何事にも忍耐強さが大切だということを言った言葉です。この3年という数字には、長い期間(多くの時間、多くの月日など)という意味合いがあります。
・1日も休まず、決めたことを決めた期間行い続ければ何事であれ力が身につく(禅僧である達磨大師は座禅修行を、必ず決めた時刻に、決めただけの時間、1日も欠かさず3年修行を行なったと言われている)。
・3年は1095日(又は1096日)で約千日。千という数字は多い数の代名詞でもあり、千里の道とか千里眼などというように使われる。つまり充分多いという意味合いがある(通称、千日行と言われている比叡山廷暦寺の「千日回峰行(せんにちかいほうぎょう)」は荒行中の荒行とされています。千日といっても連続して3年間という意味ではなく、7年間をかけて通算1000日の間行なわれる修行です)。
このようにいかなることも、欠かさず、長く継続してこそ意味がある。それが、たかだか1ヶ月とか、ひどい場合は、数日でギブアップなどというのは寂しい限りで、「時々やる」とか「忙しいから今日はしない」というのでは、いかなることの成就もおぼつかない。
年の初めです。新たな気持ちで!!
快栄寺(eお坊さんねっと) 「法話集」より  合掌