戒名(院号、道号、戒名、位号)

位牌で、一番上に書いてある最初の判読不能な文字(梵字)や空、「新帰元」あるいは戒名の一番下に書いてある「位」や「霊位」は戒名(宗派により、法名、安名、法号などといいます)には含まれません。
宗派により異なりますが例えば、戒名の構成としての「●●院○○△△居士」の場合では、
●●は院号:本来は寺院などに貢献した人に与えられます。
  (宗派によっては用いません)
○○は道号:戒名の上に付ける「あざな)」に相当するなど諸説あり、
   中国で生まれ禅僧によって日本に伝わり、
   戒名の上に付けられるようになったものです。
  (宗派によっては用いません)
△△は戒名:基本的には2文字で、仏の世界ではみな平等です。
  生前の職業、特技、趣味、人生観、人となり、などなど、
  相応しいものにします。
居士は位号:性別、年齢、功徳などにより異なります。
  (宗派によっては用いません)
最近では、全体で戒名という言い方が一般化しています。
従って、戒名は2文字、4文字、6文字などとなります。
又、各宗派等の習慣で特定の文字を使用します。
例えば浄土宗では「誉号」といって「誉」の一字を加えます。
同じ浄土宗でも西山派は「空」、名越派は「良」、
時宗は「阿」の一字を用い、
日蓮宗では「日」或は「妙」の字を用います。
浄土真宗では、男性は「釈」、女性は「釈尼」を用います。
IT坊主の法話集 より