お客様が困っているのに

お客様が困っているのを知っていて(見て)もそ知らぬ顔をして声もかけないで黙々と仕事をしている人がSEといえるかどうかはなはだ疑問です。
「何がお困りですか?何かご相談に乗れることはありますか?」などと共通の認識になることも必要です。
相談に乗ったから作業量が増えるのでは?というような了見の狭いことでは顧客との関係がうまくいくはずはありません。かえってギスギスした関係になります。
プログラマーとSEの境は非常に微妙です。顧客は通常、プログラマーは自分の与えられたプログラムを作ることが主たる仕事で、SEは特定のプログラムには限定せずある範囲の業務や機能についてカバーするのが役目であると認識しています。
従って、顧客は、SEであればそれなりの対応やアドバイスはするものと思っていると考えるべきでしょう。
自分の役目(立場)はSEであるという自覚があるならば、システム全体の整合性を取ることや円滑な運営を行なう役目も担っていると言う認識で行動することが必要です。
自分自身を大きくするメリットもあります。
著書:「プロジェクト運営のための知識の部品箱」より