暗証番号はなぜ4桁になったのか

日本の暗証番号は4桁、他国はどうなっているのでしょうか。イタリアは5桁で、中国や香港・台湾・インドネシア・タイ・韓国・マレーシア・フィリピン・シンガポールベトナムなどでは暗証番号は6桁のようです。4桁が世界標準ということではないようです。ではなぜ日本の暗証番号が4桁なのでしょうか。
これには諸説あります。暗証番号の始まりは銀行のキャッシュカードです。現金自動支払機の発祥(1967年)はイギリスですが、そのときの暗証番号が4桁の数字でした。やや遅れて、日本の銀行で1969(昭和44)年に導入されたとき、安全性と実用性の妥協点がたまたま4桁だったとか、当時の古いコンピュータシステムの制限だったとか、色んな理由がありそうです。
なぜ数字(番号)かということに関しては、フルキーボードをつけるにはコストがかかるのでテンキーだけにしたというのが発端のようです。 これ以後、ほかのシステムの暗証番号も“右に倣え”で、4桁に統一されていったというのが経緯のようです。
参考:『東京IT新聞 「IT坊主の無駄方便」』