説話:ブッダの育児論(子は「慈しみ」をもって育てる)

多くの親は子供に対して強烈な愛情を持っています。
この親の愛情のことを仏教では執着といいますが、これが過剰しすぎると大変危険な猛毒になり、苦しみを作る場合があります。
「子供のためなら何でもする、命も惜しまない」などと愛情で頭がいっぱいになると、物事が見えなくなり、何もわからなくなってしまうことにもなります。やがて、がまんできないほどの苦しみが生まれてもきます。
お釈迦さまは、「子供は愛情ではなく慈しみで育てなさい」と説かれました。
慈しみとは「この子は地球上に生まれてきた大事な人間です。間違いを起こさず幸福でいてほしい。責任感のある人間に育ってほしい」という気持ちのことです。
Reference:「アルボムッレ・スマナサーラ師(スリランカ出身の僧侶)講義資料(ブッダの育児論)より抜粋し編集」
eお坊さんねっと 説話集より