“経営”

「経営」とは「方針を定め、組織を整えて目的を達成するよう持続的に事を行うこと及び、事をなしとげるために考え実行すること。特に事業を営むこと」などの意味で、少し柔らかい表現では「活動の方針や目的を決めて、組織の運営を行い、達成しょうと尽力すること」になります。今日的表現では「経営とはマネジメントなり」ということです。
この“経営”という言葉は仏教用語です。
お釈迦さま(仏教の開祖)をはじめ、諸仏の説いた教えが書かれているのが経典というのは一般的な理解であり、周知のことです。
その教えとは、お経を営み(教えを実践する)、衆生(しゅじょう:一般の人)を善い方向へ導くことを柱として、人の育て方や考え方、生活態度、修行のコンテンツや所作・作法に関することなど多岐に渡っています。
しかし、「人を導く前に自分自身の生き方を定め(しっかり持って)物事を営み、誠意を尽くして励むことが大切であること。ゆるぎない信念で筋が通っている状態(フィロソフィー=哲学として一貫している)を持ち続けることが必要」としています。 
つまり、「何のために生きているのか、自分自身をどう生かすことが大切か、人としてどのようにあるべきかなど、よくよく考える必要があり、これが人として生きる道(人生)」と説いているのです。
出典:東京IT新聞 「IT坊主の無駄方便」より抜粋し編集