“経営”は,筋道を通し行動すること

「筋を通した生き方」という表現があります。
この有り様(よう)を仏教では、「己(自分自身)の人間経営」としています。
“経”とは「筋道(道理)を通すこと」であり、“営”は、それを「行動に現す」こと、これが仏教的な教えで、“経営”という言葉は仏教用語です。
教育(寺の修行)ではこれらのことを「布」に例えて、経は織物でいえば縦糸のことで、縦に筋がしっかり通っている様子(正しい筋道、正しい道理)を示していて、営は横糸で、自由奔放(じゆうほんぽう)に動く様子のことをいいます。
縦糸がしっかり通っているからこそ横糸は動けるもの。縦に筋が通っているといっても、命令系統というという意味ではなく、「一貫して筋道が通ってぶれることのない状態である」と解説しています。
出典:東京IT新聞 「IT坊主の無駄方便」より抜粋し編集