大切に生きることが「一大事」

『そもそも私たちは何のためにこの世に生まれてきたのか、何のために生きていくのか、こういった人類永遠のテーマを少しでも明らかにするように努力するのが仏法者の努め。仮に明らかにできなくても、ただ漠然と日々を過ごし時間を無駄に費やすことなく、一日一日を大切に生きること、人生を実のあるものにするために賢明に生きること、それが一大事である――。』このような禅宗の教えがあります。
これは、今の自分の足下(現実)には、明日を、そしてその先にある未来を、より良くするための一歩があり、一大事は今この瞬間にあるとして、「一大事とは、今日、今の心なり!」という言い方もします。
そのためには目的や目標を明確にすること。身近な所での1年先、次の5年先、10年先、30年先……は、こうありたい、こうなりたいと思う(願う)ことが重要です。
『東京IT新聞 「IT坊主の無駄方便」』より抜粋編集