アイコンタクトの重要性

仏教にはアイコンタクトに通じる、「眼施(がんせ)」や「和顔悦色施(わげんえつじきせ)」という言葉があります。いずれも「無財の七施」というお釈迦様が説かれた教えの一つです。
眼施は優しい眼差(まなざ)しで人に接することです。温かい心は、眼を通して相手に伝わります。人は優しい眼で見つめられると安心した気持ちになります。見守られているという安心感が生まれます。多くを語る必要はありません。想い、見つめ、見守ることです。 和顔悦色施は、和顔施(わげんせ)ともいい、和やかで穏やかな顔(眼)で接することです。笑顔は相手との距離を近づけます。敵意がないと感じ、落ち着いて接することができます。近づけばお互いにより多くを知ることになります。和やかな笑顔を見ると幸せな気持ちになり、周りにも笑顔が広がります。
きちんと相手を見て接することが礼儀です。お互いの眼を通してコミュニケーションを取ることが大切です。これが「無言の所作」の一つでアイコンタクトです。
『東京IT新聞 「IT坊主の無駄方便」』より抜粋編集