相手をきちんと見る

「話をするとき余り相手の眼を見ない」「会議やプレゼンなどで相手を見ず淡々と説明する」「見つめられると話しづらいからキチンと話せない」「会社の玄関などで知り合いに出くわしても目線をやや下に向けてすれ違う場合がある」など、思い当たるか、周りにこういう人はいませんか。
これらの態度は相手によっては失礼に感じ、不誠実な態度で無視されたなど不快感を覚える場合もあります。何かやましいことがあるのではと受け取られたり、プレゼンなどの場面では説得力や信憑性に欠け信頼度も低い内容ではないかなどと勘違いさせることにもなります。結果、適当にあしらわれることになるかもしれません。
日本人は会話をするとき身振り手振り(ジェスチャー)が少なく、表情にも乏しい。特にアイコンタクトが苦手だと言われています。それはなぜなのでしょうか。これには諸説あるようで、そうかなと思えるものに、「封建時代(鎌倉時代から明治維新までの武家政治の時代)という長い期間において、身分の高い人の目を見ることは大変無礼な作法とされ、時代によって時には死に値することもあり、潜在的に相手の目を見れないDNAが刷り込まれていった(洗脳されてきた)文化の影響がある」との説があります。
だから「日本人は苦手なんです」といっても始まりません。社会も文化も激しく進展し、急速で、めまぐるしく変化する昨今、国際社会から置いてきぼりをされないようにしたいものです。
『東京IT新聞 「IT坊主の無駄方便」』より抜粋編集