アイコンタクトはコミュニケーションの基本

ビジネスに限らず、「相手が話しているときは相手を見る、自分が話すときも相手を見て話す」ということは基本です。ご存知のとおり、見る位置は「相手の両目と鼻を結ぶ三角地帯」ですが、同じ部位を長い時間見続けるのは失礼になりますので適度に目をそらします。
相手が複数の場合は満遍なく、かつ時々は一人ひとり(人数にもよりますのでできる範囲で)とアイコンタクトを取ります。この時の身体の向きはさりげなく相手に正対するようにします。プレゼンの場合には予め主導権を持っている人は誰かを掴んでおいて、ポイントでのアイコンタクトは大きな効果があります。
「こんなことは重々承知だ」と思われる方もおいででしょうが、いざ実践できているかとなるといかがでしょう。アイコンタクトは、立ち振る舞いや動作なども含めた非言語コミュニケーションの一つで、上手く使えば相手に好印象を与えます。ビジネスや社会生活を円滑に進めるための手段として、適度なジェスチャーも交えて自然に活用できるようにしたいものです。
技術教育を優先して行ってきた企業も、これらを含めたヒューマン教育の重要性に気が付いて実践しているところが多くあります。また、アイコンタクトは「話をちゃんと聞いていますよ。興味ありますよ」などを知らせるサインでもあります。世界から威圧負けしないよう、“目ぢから”も養い、「目で物申せる日本人」と言われたいものです。
『東京IT新聞 「IT坊主の無駄方便」』より抜粋編集