ITノーティス:情報の上がる“仕組み”

生産工場などでの生産高の日々管理は常識です。日々の実績が把握できるルールと仕組作りを行ない運用を定常パターン化するなどの工夫は重要です。運用方法によっては環境も準備する必要があります。
IT業界(特にソフトウエアの開発)ではざっくりと管理されているプロジェクトが多くあります。仕組みが上手く回っている場合、リーダーは日々の実績を見て判断できます。担当者は状況確認などの割り込みがされることなく仕事ができることになります。こういった仕組みが計画、準備、運用されていないプロジェクトでは進捗会議(工程会議)などの直前でバタバタと担当者へ情報集めを行ない集計しただけの報告書が出来るだけで、分析も評価もない状態で会議に臨むことになり、会議の場で確認、指摘があっても何も答えられず持ち帰りの宿題になり、結果、問題点発覚という事態になっているプロジェクトが少なくありません。
定常的な確認と計画に対する評価をプロジェクト完成まで継続して行ないます。
こういったことを行なっていないプロジェクトは担当者もおかしいと感じるべきです。
「プロジェクト運営のための知識の部品箱」(文芸社)より