秋分(しゅうぶん)の日

二十四節気(にじゅうしせっき)」のひとつです。二十四節気とは、1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けてあります。彼岸は季節の区切り、太陽が真東から昇り、極楽浄土のある真西に沈む昼夜がほぼ等しくなる日です。先祖や精霊を供養します。先祖を大切にすることは今あることに感謝をすることです。ある日突然に自分があるのではありません。自分一人ではありません。ご先祖があって、現在の自分があり、そして将来も、未来もあるのです。
彼岸に対して此岸(しがん)という言葉があります。彼岸は彼方の岸、此岸はこの世であるといいます。お彼岸にはお墓参りや仏壇を清掃しご先祖のご供養を行います。お墓参りは中日に限らず彼岸中(彼岸の期間は7日間あります。秋分の日(春分の日)が中日で、初日が彼岸入り、最終日が彼岸明けです。花や線香を用意し墓石をきれいにし拝みます(最近では、塔婆は禁止に、食べ物等をお供えした場合は持ち帰るルールになっているところが増えています)。
遠方や時間の調整が付かない場合などは、お墓のある方角に向かい、拝みましょう。ご自宅では、水と花(できれば精進料理も)を供え灯明をともし線香をあげて拝みます。
「親の小言と冷酒は後で効く。さればとて、墓に着物は着せられず」
“現在(いま)を生きる”を大切に。ご健在な父母(ぶも) への感謝をお忘れなく。
eお坊さんねっと 説話集より