「開発」

「開発」という表現。古くは「新田開発」などのように人の手が入っていない原野などの未開地を新しく開墾したり、山地などを切り開いて整備を行ったり、天然資源をとり出したり、産業を起こしたりするなどの意味合いがあります。
やがて、新たな技術や知識を開いたり、導いたりすることで、公益性があり、かつ生活に役立つようにする行為として使われ始めました。 
明治時代以降には大々的に、「国土開発・電力開発・産業開発・資源開発・技術開発」などのように重々しく、時には極めて政治的な国家プロジェクトに対して開発という言葉が使われ始め一世を風靡しました。
戦後の高度経済成長期においては、幸福の代名詞として使用された表現です。
今日(こんにち)では「○○開発」などのように「開発」と言う文言が付いていれば、新しいものというイメージを感じさせるほど一般的に定着した日常語になっていて、ハード面に限らず、ソフト的な事柄に対しても幅広く使われます。
『東京IT新聞 「IT坊主の無駄方便」』より抜粋編集