説話:四百四病(しひゃくしびょう)より貧の苦しみ

人間がかかるどんな病気よりも貧乏のほうがつらいということわざです。
四百四病とは仏教語で、人間のあらゆる病気を総称したものです。
仏教では、人体は風(ふう)・火(か)・水(すい)・地(ち)の四元素(四大:しだい)が調和してできており、病気はそれが崩れたときに起きると考えられていました。
風・火・水・地の四大のそれぞれに百一の病を生ずるとされ、四百四病はその合計です。
僧侶の集まりのとき、「〇〇寺さんは四大不調のため欠席です」などと表現されます。
なお、「四百四病のほか」という表現の場合は、恋患いを指します。
eお坊さんねっと 説話集より