説話(うらなり)

約30年野菜作りをしています。ものによりますが一般的に、野菜は陽の当たるところで育ったものはおいしい、日陰で育った野菜の味は少し落ちます。
「うらなり」という表現があります。“うら”とは、つるや枝の一番先のことで、一番先にできるものは栄養や水分が行き届かずおいしくないと言われています。こういったことから昔は、何人か子供を生んだ末にできた子供のことを表すことばにも使われました。(少子化の現代、今や死語ですね)
生活文化の変化や環境問題などもあり外で元気に遊びまわる子供たちが年々少なくなっています。太陽が当たらないところばかりで生活していると、元気のない「うらなり」になりやすいと言ったら言い過ぎか?
公園を潰して建物を建てるといって議論になっている自治体がありますが、子供には太陽の下、元気で飛び回る環境が必要なのは確かです。
eお坊さんねっと 説話集より