説話(心の殻)

人は他人の意見を認めようとしないことが往々にしてあります。逆に、自分の殻の中にできあがった「型」のなかに相手を強引にでもはめようとすることが多々あります。大体の場合相手側も、自分の概念の型に取り込もうしますから対立が生まれます。これらは特別な事ではなく、生命(心)の構造なのです。そのうえその構造は、いつでも最終的には自分が正しいという結論を導きたいと思っています。
反面、心は互いに理解し対立なく平和で幸福に生きていきたいとも思っています。
少しでも平和な生き方をするためには、心の中の問題を解決するしか方法がありません。
心の殻を破り、自我という小さな枠の中に働いている心を、心の殻(枠)を破って制限なく働けるようにすることが必要でしょう。
eお坊さんねっと 説話集
参考:「パティパダー巻頭法話」(http://j-theravada.net/howa/index.html):A・スマナサーラ長老より抜粋・編集