説話(ものを集める)

人はものを集めることが好きです。人生というのはものを集めることだとも言えるほどです。
生活にどうしても必要なものを集めることは理解できますがしかし、集めることが好きで、なんでもかんでも集めてためておくことを行なっている人が居るのも現実です。
人が生活していれば、そこには必ず色々なものが溜まってしまいます。大切だ大事だと思って家の中はいろいろなものでいっぱいかも知れませんが、実際に使うものと、ほとんど使わないものと、まったく使ったことがないものと、先々も使わなさそうなものなどに分けてみれば、要らないものをいっぱいため込んでいることがわかります。
物(もの)だけではありません。
・友人や知り合い作りもためることです。
・勉強、稽古などをして知識や能力もためます。
・名誉と権力は代表的なものです。
・それから功積もためておきたくなるのも人情です。
このように、ためるために生きている人間ですから、立ち止まってみて自分は何のためにためるのかを考えてもいいのでは。
eお坊さんねっと 説話集
参考:「パティパダー巻頭法話」(http://j-theravada.net/howa/index.html):A・スマナサーラ長老より抜粋・編集