説話(責任とのかかわり方)

自己責任というからには、他者責任というのも成り立ちます。出来事の原因は、
1.自分の責任、2.他者の責任、3.皆の責任という3つに分けて考えられます。
世の中では良いことも悪いことも起こりますが、悪いことを減らし良いことが増えるように、皆努力します。いずれにせよ起きた出来事が完全に自分に原因があるならば自己責任になります。完全に他者に原因があるからといって、「私には関係ない」と無視するのもよいこととはいえません。悪いことが続けて起こるなら、それを減らす為にできる範囲で行動することはよいことです。だからといって、どこまで関わりを持つべきかも考える必要があります。
一方、皆の原因で起こる出来事については、皆で責任を持つべきなのは言うまでもないことです。
ここで重要なことは、責任は?という状態が発生する場合というのは、良くないことが起こっているときです。「責任」というものには近寄りたくないと思うのが一般的な心理でしょう。
このような状態の時に評論だけ言って、すーっと逃げ出す人にだけにはならないようにしたいものです。
eお坊さんねっと 説話集
参考:「パティパダー巻頭法話」(http://j-theravada.net/howa/index.html):A・スマナサーラ長老より抜粋・編集