説話(身の丈に合わせて)

人は、社会の中で人生を演じていることが多々あります。出来れば主役でありたいと思って演じています。又、演技者であると同時に観劇者(視聴者)でもあるのです。
これは悪いことではありません。社会生活を営むにはそれなりの演技が必要なのです。
身近な例で言えば、違う自分を見せる手段の一つとして、装うこと、装飾すること、化粧をすることなどは普通に行なう行為です。厳密に言えば騙しでしょうが、「礼儀」の範疇である騙しです。世渡り上手であることも重要なことです。ストレス社会である現代では適度な演技は大切です。
「他に害を与えない、相手の迷惑にならない、法令順守は当然」などの範囲で演じることです。
それぞれの身の丈に合わせて上手く演じましょう。
eお坊さんねっと 説話集
参考:「パティパダー巻頭法話」(http://j-theravada.net/howa/index.html):A・スマナサーラ長老より抜粋・編集