説話(幸せ)

人が、幸福・楽しみと思うことは誰しもいくつか挙げられると思います。
しかし、いずれもやがて幸福と感じなくなることが多々あります。
例えば、ご馳走を食べられることが幸せだと思う場合、病気になったり、歳を召したりすると、好みが変化したり、ご馳走は幸せの対象ではなく命取りの原因になるかも知れません。
誂えたウエディングドレスは披露宴のとき新婦に幸せを与えるが、一時の自己満足であり以降は何の役に立たないものかも知れません。
このように幸福と感じることが世の中には沢山あります。言い換えれば幸福とは全てこのようなもの(一時のもので時間の経過と共に変化するもの)と理解したほうが正解かもしれません。
そのほうが気が楽かも知れません。
幸福や楽しみの感じ方は人それぞれです。
今日が自分の未来(将来)に向けての最初の日と捉え、それぞれの楽しみを持つことが大切です。
eお坊さんねっと 説話集
参考:「パティパダー巻頭法話」(http://j-theravada.net/howa/index.html):A・スマナサーラ長老より抜粋・編集