説話(善友は宝)

人は幸せに生きることを望みます。「人は苦労した方が良い」と言う場合も、それは苦労を好んで言っている訳ではなく、苦労することによって人生の経験を得て幸せになるという思いからです。ですから多くの人々と人間関係を築くのではなく自分に対応できる数にリミットするのです。しかしそれだけでは不完全です。未知なことを教えてくれる、自分が歩む道を正してくれる、善悪を教えてくれる、自分の人格向上を支えてくれる善友と付き合うべきです。数を望まなくても善友なら一人でも充分です。価値の問題です。人付き合いが苦手だという人にでも一人の善友がいれば世界は広がります。智慧のある人とつきあうことは人格形成に大きく役に立ちます。幸せを一杯感じます。
こういったことからも人を選んで付き合うことは大切です。友を選ぶ基準は明確です。それは相手の影響で自分の人格が向上するか堕落するかという基準です。善友は宝です。
eお坊さんねっと 説話集
参考:「パティパダー巻頭法話」(http://j-theravada.net/howa/index.html):A・スマナサーラ長老より抜粋・編集